Type E — キャリアの岐路
管理職の打診、なりたくないけど断れない。
その「どうすればいいか」に正直に答えます。
並木アタル
並木アタル 転職3回・300万→700万キャリアアップ|travel English cafe 主宰

管理職の話が来た。でも正直、なりたくない。
人のマネジメントより、自分の仕事をやっていたい。
でも断ったら、この会社でのキャリアが終わる気がする。

この板挟み、すごく消耗しますよね。
僕も同じ場面がありました。「断る」「受ける」だけが選択肢じゃないと気づいたのは、かなり後になってからでしたが。

🙋
読者
管理職の打診を断ったら、もう昇進のチャンスがなくなりますよね?でも正直、人を管理する仕事が自分に向いている気がしなくて…
並木アタル
アタル
断ったら終わり、は思い込みかもしれない。ただ、その前に整理すべきことがある。「なりたくない理由」が何かによって、取るべき行動が全然変わります。

まず「なりたくない理由」を分解する

「管理職になりたくない」という気持ちの中身は、人によって全然違います。大きく3つのパターンに分けられます。

パターン① マネジメント業務への苦手意識

人を動かす・評価する・部下の問題を引き受けるといった業務への不安。「自分には向いていない」という感覚が強い。

パターン② プレイヤーとして動きたい欲求

自分の手で仕事をすることにやりがいを感じていて、管理職になると現場から離れることへの抵抗感がある。

パターン③ この会社・このポジションへの疑問

管理職そのものへの抵抗より「この会社で管理職になることへの違和感」が根本にある。会社や仕事内容への不満が混ざっている状態。

パターン④ 責任増加・時間拘束への不安

仕事の責任が重くなる・残業が増える・プライベートの時間が削られることへの現実的な不安。ライフスタイルの優先度が高い人に出やすい。

パターンによって、正解が変わります。パターン①②なら「受けるかどうか」の判断。パターン③なら転職も視野に入る。パターン④なら条件交渉の余地があります。

🙋
読者
正直、全部当てはまる気がします。どうやって整理すればいいんですか?
並木アタル
アタル
「もしこの会社ではなく別の会社で同じ役職を打診されたら、どう感じるか」を想像してみてください。それで気持ちが変わるなら、問題は管理職そのものじゃなく「この会社」にあります。

「受ける」「断る」「交渉する」3つの選択肢

管理職の打診に対して取れる選択肢は、「受ける」か「断る」の二択ではありません。

選択肢①:条件をつけて受ける

管理職を打診された場合、条件交渉の余地があることを知らない人が多いです。「受けるなら、こういう条件でお願いしたい」という交渉ができます。

条件交渉の例

・「マネジメントと並行して、プレイヤーとしての業務も維持したい」

・「残業の上限について事前に確認させてほしい」

・「半年間は試験的に、という形でお願いできないか」

・「チームの規模・メンバー構成について相談させてほしい」

「受けます」か「断ります」の二択で返答しようとするから苦しくなる。「条件次第で受けられる可能性がある」という立場で交渉すると、選択肢が広がります。

選択肢②:時間をもらって保留にする

打診された場その場で答えを出す必要はありません。「少し考える時間をいただけますか」と言えば、1〜2週間の猶予をもらえることがほとんどです。この時間を使って、自分の選択軸を整理します。

保留中に整理すること

① なりたくない理由はどのパターンか

② 受けた場合の1年後の自分はどうなっているか

③ 断った場合、この会社でのキャリアはどうなるか

④ 転職という選択肢と比較してどうか

選択肢③:断って転職の準備を始める

管理職の打診が来た = 今の自分の市場価値が高まっているタイミングでもあります。「この会社での管理職は嫌だ」という気持ちが強いなら、転職のタイミングとして捉えることもできます。

実際、管理職打診のタイミングで転職を決意する人は少なくないです。「このまま残るか、別の場所でキャリアを築くか」を改めて考える機会として使えます。

✦ もう今の会社が限界だと感じている方へ

今の会社にいること自体が限界なら、 転職だけではなく「退職する」という選択肢もあります。

辞めたいのに言い出せない。
引き止められて辞められない。

そんな状態なら、一度こちらの記事も読んでみてください。

▶ 退職代行を実際に使った感想はこちら
並木アタル
アタル
退職代行は、あなたの状況に合わせて最適な使い方をするとかなり便利なサービスです。

断り方のテンプレート

断ると決めた場合、言い方が大切です。「やりたくないから断る」と「自分のキャリア軸として断る」では、受け取られ方が全然違います。

断り方の型(プレイヤーとして貢献したい場合) 「ご評価いただきありがとうございます。今回はお断りさせていただきたいと思っています。理由は、自分としてはプレイヤーとして現場で成果を出すことに注力したい気持ちが強く、マネジメントよりもその方向でチームに貢献できると考えているためです。引き続き現在の役割で最大限の成果を出すことで、期待に応えていきたいと思っています。」
断り方の型(時期を理由にする場合) 「ありがとうございます。現時点では、今担当しているプロジェクトをしっかり完結させることに集中したいと考えています。マネジメントの役割についてはもう少し先のタイミングで改めてご相談できればと思っていますが、今回はお断りさせてください。」

ポイントは「なぜ断るか」より「どう貢献するか」を前面に出すことです。断る理由を説明しすぎると言い訳に聞こえます。「自分の強みはこっちにある」という軸で断ると、キャリアへの影響が最小化されます。

僕が管理職を断った経験

2回目の転職先で、2年目に「チームリーダーをやってみないか」という話が来ました。当時の僕の答えは「もう少し自分の数字を積み上げてから」という保留でした。

結果的にその会社は3回目の転職で離れることになったので、受けなくてよかったと思っています。あのとき管理職を受けていたら、転職の決断がもっと遅れていたはずです。

管理職の打診は「キャリアの岐路」でもある。受けるか断るかより、「今の自分は何を優先したいか」を改めて問い直す機会として使うのが一番意味があると思っています。

管理職打診をきっかけに転職を考えるなら

「この会社での管理職はやりたくない」という気持ちが強い場合、それはキャリアを見直すサインかもしれません。管理職打診のタイミングは、転職市場での評価が高い状態でもあります。動くなら今が一つのタイミングです。

✦ 転職を検討するときの確認ポイント

・管理職ではなくプレイヤーとして活躍できる環境が他にあるか

・今の自分のスキル・実績で、どんな求人に応募できるか

・転職することで、年収・働き方・仕事の裁量はどう変わるか

並木アタル
アタル
「断れない」と思い込んでいる人が多いですが、断っても終わりじゃない。大事なのは断った後にどう動くかです。断る=キャリアの終わりではなく、断った上でどう貢献するか・どう次を描くかが問われています。

転職という選択肢も含めて考えたい方へ

転職の軸をつくってから動くと、判断がクリアになります

転職の軸をつくる →
並木アタル
並木アタル
転職3回・300万→700万キャリアアップ|travel English cafe 主宰

英会話ゼロから学び直し、フリーランスとして独立。「転職は情報より経験に聞け」を信条に、実体験ベースのキャリア記事を書いています。

ABOUT ME
転職CAFE
転職CAFEを運営しています。 転職に、少しだけ“自分らしさ”を。 キャリア・お金・才能を、 占術と現実の両方から読み解くライフデザインメディア。 転職CAFE