でも、「就活をする気力が出ない」「エントリーしても手応えが薄い」「正社員になっても将来が曖昧」――
そんなモヤモヤを抱えていませんか？
「大学を出たらまず就職」そんな常識があるけれど、今は選択肢が多様化していて、「フリーターとしてしばらく働いてみようかな」と考える人もいます。
しかし、そこで焦って「とりあえずフリーターになろう」と決めてしまうと、数年後に「もっと慎重に選べば良かった」と後悔する可能性もあります。
この記事を読むことで、
就活をしないという選択が「正しい」と言えるかどうかを、冷静に判断できるようになります。
フリーターを選んだ場合に訪れうる“現実”と、それに備えるための具体的な解決策がわかります。
大卒という学歴を活かしつつ、自分らしいキャリアを描くためのステップが見えてきます。
「就活かフリーターか」の二択ではなく、「自分が何を得たいか」「どう働きたいか」を明確にし、納得のいく選択をするための羅針盤になるはずです。
ぜひ、最後まで読んでください。
「大卒で就活せずにフリーターになろうか悩んでいる方への解決法」
1. なぜ“就活せずフリーター”を考えてしまうのか？
まずは、“なぜ今”その選択肢が頭に浮かんでいるのか、振り返ってみましょう。
就活のストレス：エントリーシート、面接、企業研究…やることが多く、準備のための時間も気持ちも削られる。
企業への違和感：「この会社で働きたい！」と明確に思えないまま就活を続けて、どこか空回りしてしまう。
フリーターの自由さへの憧れ：「とりあえずバイトして気楽に生きようかな」という気持ち。
学歴のギャップ感：大学を出たのに、希望の仕事に就けない、あるいは希望が曖昧で、就活そのものに価値を感じにくい。
実際、大学新卒者のなかには、「卒業後すぐに正社員になれない」「一旦アルバイトや派遣で様子を見よう」という選択をする人もいます。
このように、自分の将来に対する漠然とした不安や「今すぐ動くのが怖い」という気持ちが、「まずフリーター」という選択肢を浮上させます。
ただ、ここで大切なのは「悩んだまま決める」のではなく、「自分がその選択で何を失い、何を得るか」を整理することです。
2.「フリーターを選ぶとどうなるか？」知っておくべき現実
フリーターを選んだ場合のメリット・デメリットを客観的に見てみましょう。
メリット（短期視点）
自由な時間：正社員に比べて働く時間・拘束が少ない場合もあり、学業・趣味・副業などに時間を使える。
気軽に働ける：面接回数が少なかったり、条件が緩めの仕事が多かったりするので、就活ほどハードルが高くないことも。
転職・就職の準備期間としての“つなぎ”にできる：正社員就職を急がず、一旦社会経験を積む選択肢としてもあり得ます。
デメリット（中長期視点）
雇用の安定性・収入の伸びが弱い：調査によると、フリーター・ニート状態の若者は将来的な賃金・キャリアで不利になる可能性があります。
学歴があっても“空白期間”があると評価が下がることがある：例えば、卒業後すぐに正社員経験がないまま時間が経過すると、就職市場でハードルになる可能性があります。
キャリア設計が難しくなる：漠然とアルバイトを続けているだけでは「自分の強み・方向性」が育ちづらく、将来「このままでいいのか」と悩むことも。
社会的信用・福利厚生・将来設計（住宅ローン・結婚など）に影響が出るケースも。
例えば、ある調査では大学進学率が高まる一方で、「卒業後にフリーターや無業になる」ケースが一定の割合で存在することが報告されています。
このような現実を知ったうえで、「フリーターになる」前に次に紹介する６つの解決策を検討してみましょう。
3. 解決法① 「自分の働きたいスタイル・価値観」を明らかにする
まず行ってほしいのは、漠然とした「就活面倒だな」「まずフリーターかな」という思いを、明確な言葉に変えることです。
ステップ：
書き出す：例えば「自分が働いていて楽しいと思えること」「絶対に譲れない条件（勤務地・勤務時間・仕事内容）」「将来こうなっていたいという５年後の自分像」など。
質問する：
→ 「もし今日、正社員として応募できる企業が10社あったら、どれを選ぶ？それはなぜ？」
→ 「もし今から3年フリーターとして暮らすなら、何をしていたい？」比べる：正社員を選んだときの自分と、フリーターを選んだときの自分を想像し、メリット・デメリットを紙に書き出す。
わたし自身、大学卒業直前にこのワークをやったことがあります。
「自由に働きたい」「とりあえずお金があればいい」という思いだけで動いていた結果、「アルバイトでもいいかな」と思ってしまっていたのです。
でも、書き出してみると「５年後に正社員として安定した収入を得て、旅行に行きたい」「夜勤ではなく昼型で働きたい」という願望が出てきました。
そこで「とりあえずバイト」ではなく「自分の価値観にあった働き方」を探そう、と方向が転換できました。
4. 解決法② 「情報を集める＋期限を決める」：意思決定のためのタイムリミット
多くの人が「フリーターになるかどうか」で悩むのは、決めるための“時間”や“情報”が不足しているからです。
放置すると「まぁそのうち…」とズルズルしてしまいます。そこで、情報集めと期限設定を組み合わせます。
実践内容：
情報収集：
→ 正社員として応募できそうな企業リストを10社作る。
→ フリーターとして働けそうなバイト・派遣仕事の条件を5つ比較する。
→ 支援機関／就職サービスを探す（後述します）。期限を決める：例えば「あと2か月以内に正社員応募を〇社以上行う」「それで合否が出なければフリーターを選択肢に入れて動く」など。
判断の材料を用意する：応募後の手応え（書類通過率、面接数）、自分の気持ち（面接してみてどう感じたか）、働くイメージが湧いたかどうか。
フリーターを選ぶなら「いつ、何を目的として」「どのくらいの期間」にするかを決めておく：例えば「まず1年間フリーターで働いて、スキルを積んでから正社員を目指す」というように。
この「期限＋情報収集」をやることで、いつまでも“迷いっぱなし”にはなりません。
わたしの場合も、「この春までに10社応募して手応えなければフリーターとして半年働いて、夜間に資格取得をする」というプランを立てていました。
5. 解決法③ 「就活もフリーターもどちらも可能性として動く」戦略を取る
「就活するかしないか」の二択ではなく、両方の可能性を持っておく戦略が有効です。
つまり、就活も同時に進めながら、もし正社員が難しければフリーターも視野に入れるというハイブリッド戦略です。
具体策：
就活用エントリーを継続しつつ、並行して短期的なアルバイト・派遣を始める。アルバイト中でも「この仕事から何を学べるか」「将来どこに繋がるか」を意識する。
面接経験や企業への応募を積んでおくことで、「フリーターから再就職」に移る際にも有利になり得ます。
フリーター期間を「経験期間」「スキルアップ期間」と位置づけて、「目的を持って働く」こと。例えば、アルバイト＋夜間に資格／オンライン学習など。
就活支援サービスをフリーター選択前にリサーチしておく。例えば、ハタラクティブやその他既卒・フリーター向けの就職支援サービスは、無料で相談・支援を受けられます。
実際、こうした両建て戦略を取った大学卒の友人Bさんはこう言っています：「就活に時間をかけながら、アルバイトをして働く安心感を持っていたことで、精神的にも焦らず就活できた。結果、正社員を選べる状況になった」
このように、両方を並行して動かすことで「フリーターになるしかない」という追い込まれ感を減らせます。
6. 解決法④ 「スキル・経験・実績」を積む」：就活・フリーター双方に活きる準備
次に、働くうえであなたの武器になる「スキル」「経験」「実績」を意識的に積んでおきましょう。
これらは、正社員就職にも、フリーター後のキャリア再転職にも活きます。
具体例：
アルバイトでも「ただバイトする」だけではなく、「どう改善したか」「どんな成果を出したか」「何を学んだか」を記録する。例えば「毎月売上を○％アップさせた」「新人アルバイトの教育を任された」など。
オンラインでの学習・副業経験を持つ：例えば、プログラミング・デザイン・データ入力・ライティングなど、就活でも話せる実績を持っておく。
資格取得・業務経験：夜間の資格スクール、通信講座、インターン経験など。「大学を出た後も学び続ける姿勢」が評価につながる。
ボランティア・学生団体・サークル経験もOK。ただし「ただ参加していた」ではなく、「どんな役割を果たしたか」「何を感じたか」を言語化できるようにしておく。
自己分析・振り返りを習慣化：どんな仕事が好きで、どんな時に「やりがいを感じたか」「辛いと思ったか」をまとめておく。
こうした準備を「フリーター選択の前に」しておくことで、将来どちらの道を選んでも「選択肢を狭めない」ようになります。
わたし自身も、大学卒業後半年間アルバイトをしながらオンラインでマーケティングの学習を並行し、その経験を活かして正社員として採用されたことがあります。
7. 解決法⑤ 「相談し、支援を活用する」：一人で悩まない
「どうしよう…」と悩んでいるうちに時間だけが過ぎていくことがあります。
ここで、有効な手が「相談をする」「支援サービスを使う」です。
公的・民間の就職支援機関を利用する：例えば、ジョブカフェ、地域若者サポートステーション、ハローワークの若者向け窓口など。
就職エージェントを無料で活用する：履歴書の添削、模擬面接、求人紹介までサポートを受けられます。
大学のキャリアセンター／OB・OG訪問：大学の卒業生に話を聞いて、「この先、自分がどんな働き方をしているか」イメージを持つ。
親・友人・先生に相談する：意外と相談相手がいないという人も多いという調査もあります。
書き出す／可視化する：自分の不安・悩みを書き出してみて、誰かに話すだけで視界が開けることがあります。
ひとりで「どうしよう…」と閉じこもるより、支援を活用することで選択肢が広がり、安心感も得られます。「フリーターになろうか迷っている」という状態を前向きな経過だと捉えて、動き出しましょう。
8. 解決法⑥ 「決断後も振り返る」：選択した後の振り返り・次のステップ
最後に、どちらを選ぶにせよ「決断した後」も重要です。選択の後に放置してしまうと、また悩みが再燃します。
決断を期限付きにする：例えば「フリーターを選んだら1年間この仕事＋週に2日学習する。1年後に正社員就職を目指す」など。
振り返る仕組みを作る：3か月ごと、半年ごとに「今の働き方で満足しているか」「学び・成長を感じているか」「次に何をしたいか」をチェック。
軌道修正可能な余地を残す：「このまま続ける／正社員を目指す／別の働き方をする」の三択を用意しておく。
小さな目標を設定する：例えば「半年でこのスキルを身につける」「アルバイト先でリーダー的ポジションを経験する」など。
ネガティブな感情を放置しない：もし「このままでいいのか」と思い始めたら、再度①〜⑤のステップを見直して、相談・情報収集を。
この「選んだあとの仕組み」があることで、フリーターになった場合でも「停滞感」に飲まれず、正社員就職やキャリアアップのために動き続けられます。
9. 実際の“選択”をして動いた人の事例
事例①：Cさん（大学卒・22歳）
Cさんは大学卒業後、「就活がうまくいかず」焦りを感じていました。
しかし、①自分の価値観を書き出し、「昼間働いて夜は趣味のプログラミングをしたい」という願望を明確にしました。
②「3月末までに応募10社行って手応え無ければ、地元でアルバイトしながら2年間夜にプログラミング学習」という期限を設定。
③両建て作戦で応募を続けながら、アルバイトも開始。結果、応募6社で書類止まり。期限到来でフリーター＋学習期間に移行。
④1年後、学習成果をポートフォリオとしてまとめ、正社員のIT企業に転職成功。「フリーター期間」が無駄ではなく、成長期間となりました。
このように、明確な期限と目的を持ってフリーター期間を設けたことで、後悔せず次に繋げています。
事例②：Dさん（大学卒・23歳）
Dさんは「大卒というだけでどこでも入れると思っていたけど、内定がなかなか出ない」という焦りが強かったです。
彼女は大学のキャリアセンターや就職支援サービスを活用し、自己分析や模擬面接を徹底。
面接を20回以上受けて手応えを得られず、「まずはアルバイトで社会経験を積もう」と切り替えました。
しかし、アルバイト先でも「売上アップ」「新人教育」を任されるなど成果を出し、履歴書に書ける実績を作りました。
その後、希望業界の求人に応募し、正社員内定を得ました。
このように「フリーター」という選択をただ逃げ道にせず、目的をもって使った例です。
4. まとめ
この記事を通じて、「大卒で就活せずにフリーターになろうか悩んでいる」というあなたが、ただ迷うだけではなく、選択肢を整理し、具体的に動けるステップを理解できたと思います。
結論として、フリーターになるという選択肢が間違いというわけではありません。大切なのは、「なぜその選択をするのか」「それで何を得たいか」「そのあとどうするか」を明確に持つことです。
次のアクション：
今日から「自分の価値観・働き方イメージ」を紙に書き出してください（5分でOK）。
今週中に「正社員応募できる企業10社」リストを作り、「フリーターならどんなアルバイトをするか」も併記してください。
来月末までに「両建て戦略」の期限を決めてください：例）「正社員応募を○件行い、結果が出なければ○年フリーター＋学習に移る」など。
就職支援サービスや大学のキャリアセンターに今週中に相談予約を入れてください（無料でOK）。
アルバイトを選ぶなら「目的を持って働けるか」「何が得られるか」を意識して選び、1年後に振り返る予定を設定してください。
もしこの記事が少しでも役立ったら、ぜひ「いいね」や「シェア」、コメントで「どちらの道を考えているか」教えてください。
