今回の記事を担当するのは、転職CAFEメンバーのアタルです。
健康保険に申し込むことで、保険証が発行されて病気やケガをしたときに、医療費3割の自己負担で済みます。
いわゆる、国民皆保険ですね。
しかし、少子高齢化で社会保障は逼迫していると言われています。
いつまで国民皆保険が続くのかは分かりませんが、利用できるうちは利用しておきたい。
退職すると新しく健康保険の手続きが必要になりますので、今回詳しくご紹介していきます。
退職したら健康保険の手続きをする必要あり
あなたも会社に在籍している今は、保険証を持っていると思います。
しかし、退職することでその保険証は返却しないといけません。
「俺は20代で、病気やケガなんてしないから加入しなくてもいいな」とあなたが思っているのは間違いです。
健康保険は、国民皆保険と言われているように国民全員が保険料を負担して支えているんです。
未加入を選ぶことは、できませんの注意が必要。
例え新しい健康保険の手続きをせずに放置していたとしても、いずれ加入した際には過去に遡って未払い分の料金請求がやってきます。
病気やケガも、突然起こると考えると何かに加入しておいた方が無難。
間違いありませんね。
加入する健康保険の方法は、下記3択です。
上記3点を詳しくご紹介していきます。
①健康保険を任意継続する
1番手続きの面から考えると、スムーズなのが今の健康保険に任意継続することです。
会社を退職するときの書類の中に、今の健康保険の任意継続する場合の手続き書類が準備されています。
その手続き方法に則り手続きをすることで、退職後もそのまま保険証を使うことができます。
任意継続の細かい条件やメリット・デメリットを下記で紹介します。
任意継続できる条件
任意継続は、誰でもOKと言うわけではありません。
最低限の条件をクリアできる人にだけ、任意継続が認められる仕組みになっています。
最低加入保険期間 | 2ヶ月以上 |
---|---|
任意申請期日 | 退職後20日以内 |
上記の条件を満たす場合には、任意継続が認められます。
20日以内の申請だけを気をつければ、ほぼ誰でも任意継続できますね。
任意継続するやり方
任意継続するやり方は、難しくはありません。
下記の書類を記載して提出するだけです。
「任意継続被保険者資格取得申出書」と言う書類があるので、それに必要事項を記載して提出するだけでOK.
上記の申出書は健康保険組合のサイトからもダウンロードも可能です。
もしあなたに家族がいる場合は、家族の非課税証明書や源泉徴収票などの提出が求められますので準備しておきましょう。
任意継続した場合のメリット
任意継続した場合のメリットが、下記になります。
- 家族が多いと得をする
- 前年の収入が高いと得をする
任意継続のメリットは、上記の条件があなたに該当すれば国民健康保険に入るよりもお得になります。
国民健康保険は家族1人1人に対して料金が発生するので、家族が多いとその分負担額が増えます。
また、国民健康保険の場合は前年の収入に対してそのまま計算されるので、年収が高かった場合は高い保険料が設定されます。
上記の2点が現状該当する場合は、とりあえず任意継続しておく方がいいかもしれません。
任意継続した場合のデメリット
任意継続した場合のデメリットもありますので、紹介します。
- 加入したら2年間変更できない。
- 加入期間は2年上限がある
- 健康保険負担額が実質今までの2倍になる
- 国民健康保険の方が安い場合がある
任意継続した場合は原則として2年間だけという決まりがあります。
自動的に2年過ぎる時期に、転職先の加入保険に入るか国民健康保険に加入するかになります。
しかも、任意継続すると2年間は勝手に保険を変更することはできません。
不満があっても我慢するしかない。
保険料金も在職中に給料天引きされていた額から2倍に上がります。
その理由は、これまで会社側が半分負担してくれていた分が個人負担に切り替わるからです。
メリットでも紹介したように家族がいたり年収が高い人は任意継続で得をします。
しかし、独身で年収も少ない(月30万ない)場合は国民健康保険の方が安くなることも。
半分の会社負担もありませんから20代で病気やケガなんてほとんどしないのに高い保険料を毎月徴収されるなんてたまりませんよね。
あなたの地域の料金を知りたい方は下記から確認できます。
②国民健康保険に新たに加入する
新たに国民健康保険に加入する方法があります。
条件やメリット・デメリットがありますので詳しくご紹介していきます。
国民健康保険に加入する条件
結論から言うと、条件はありません。
無職でも個人事業主でも誰でも入れるということが前提となる健康保険です。
任意継続したとしても、転職先が決まらなければ自動的に国民健康保険に加入することになります。
国民健康保険に加入するやり方
国民健康保険に加入するやり方は、あなたが住んでいる地域の市役所や役場に行って手続きをします。
その際に必要な書類が下記になりますので事前に準備して行くようにしましょう。
- マイナンバーカード
- 健康保険資格喪失証明書
- 身分証(運転免許証など)
- 印鑑
上記が最低限必要になる準備物になります。
念のため、あなたのお住まいの市役所・役場に必要なものを確認しておくといいでしょう。
国民健康保険のメリット
国民健康保険に加入するメリットをご紹介します。
- 加入条件がないので気にしなくていい
- 任意継続より保険料が安く抑えられることも
国民健康保険は誰でも加入できるので、心配することなく加入できるのはメリットですね。
しかも、独身や前年の年収が安い人は任意継続よりも保険料が抑えられる可能性が高いのでおすすめですね。
転職先が決まったらまた企業の健康保険に加入すればいいだけの話です。
国民健康保険のデメリット
国民健康保険に加入することのデメリットをご紹介します。
- 家族がいると1人1人に保険料が発生する
- 任意継続より高くなることも
- 住んでいる地域で保険料が違う
国民健康保険は、独身なら問題ないのですが家族がいる場合はもれなく1人1人に保険料が発生します。
多ければ多いほど保険料が高くなるので、あなたの家族構成によっては任意継続よりも保険料が高くなることも。
しかも、国民健康保険は全国一律料金ではありません。
財政状況や人口状況などが複雑化して都道府県ごとの保険料金が設定されています。
そのため、保険料が高い地域に住んでいる場合驚くほど保険料を徴収されることも。
(エリアの差だけで年間保険料が20万〜30万ぐらいの差が出ることも)
③【扶養】家族の健康保険に加入する
方法の1つとして家族の保険に加入することです。
いわゆる扶養に入るということ。
扶養に入る条件
年収 | 130万未満 |
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同居の場合 | 扶養者の収入の半分未満 |
別居の場合 | 扶養者からの仕送り未満 |
同居の場合 | 3親等以内 |
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別居の場合 | 配偶者、子ども、兄弟、姉妹、親、祖父母 |
大まかには上記のような条件があります。
家族が加入している保険によって細かい違いがありますので、加入前に確認必要して下さい。
メリット
扶養に入るメリットは扶養者も加入者も特別な負担がないことです。
扶養者になる家族も負担額が増えるわけではありませんし加入者は突然ながら0円。
デメリット
加入条件が複雑な点です。
収入条件や家族条件があり家族が入っている保険組合によっても異なります。
少々面倒ですが保険料0円は魅力的ですね。
健康保険は家族の扶養もうまく使いながら賢くやっていこう
退職したら意外な支出が増えるものです。
ぼくら20代からすれば、保険やら年金やら意味不明でお金ばかり払ってる感覚ですね。
しかし、将来的な目線から賢く乗り越えることが大事なのは間違いありません。
ぜひ今回ご紹介した情報を参考に、あなたにあう選択をして下さいね。