有給休暇の残りを会社が教えてくれないときの計算方法を知りたいです。
今回は上記の悩みを解決します。

僕は転職を1回以上していて人事・労務の経験もあります。
職場によって有給休暇を使いやすい職場使いにくい職場両方経験しました。
そんな僕が有給休暇について解説していきます。
今の時代は昔に比べてなかば強制的に有給休暇を消化させられたりして取得しやすくなったのは間違いありません。
しかし退職することが決まってから残りの有給休暇を消化しようとしても教えてくれなかったりと嫌がらせを受けるケースもあります。
ぜひ有給休暇は法律で定められていて労働者の貴重な権利の1つなのでぜひ知識としてもっておいて損はありませんよ。
【5分で解説】有給休暇について勉強しよう 【8選】
年次有給休暇(ねんじゆうきゅうきゅうか)とは、労働者の休暇日のうち、使用者から賃金が支払われる休暇日のことである。「年次」とある通り、1年ごとに毎年一定の日数が与えられる。有給休暇、年次休暇、年休、有休などといわれることが多い。
引用元 Wikipedia
そもそも「有給休暇」と言われますがその名の通り休んでも給料支払い日としてカウントする休暇です。
逆に休んだら給料支払い日としてカウントしないのが「欠勤」。
休むのは労働者の原則自由ですが休むだ分給料は減るということになります。
①有給休暇は法律で定められている
第三十九条 使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。
引用元 労働基準法
有給休暇は労働者が自由に休んでも良いという日を付与されています。
有給休暇自体は昭和の時代からありましたが有給休暇を使う使わないは労働者の自由という文化があり「自由なら使わずに働くのが普通じゃない」空気感で蔓延してました。
有給休暇を使うのは
- 体調崩した
- 結婚式
- 葬式
上記のような感じです。
②有給休暇は自由に使える
有給休暇は労働者が好きなときに使えます。
「明日使います」でも何ら問題ありません。本来であれば上司は拒否できないからですね。
しかし一般的な会社は社内サイトから有給休暇申請して上司承認おりてから休める流れですね。
職場によってはいきなり休まれてもまわりの仕事に影響するので「1ヶ月前までには申請」などのルールがあったりします。
③有給休暇が残ったら会社側が買取りもある
会社によって違いますが残った有給休暇をお金に換えて支払ってくれるというルールを採用している会社もあります。
(退職前だけに限って)
今は有給休暇を消化することが推奨されているので買取りはほぼないと思いますが昔は「お金で貰いたい」という人もいたと先輩から聞いたことがあります。
④有給休暇付与には条件がある
一般的には入社後6ヶ月過ぎたら10日付与することが多いです。
会社によっては一般的な有給休暇とは別にリフレッシュ休暇として数日付与してたりもするので6ヶ月待たずに休めたりします。
また有給休暇の付与も規定の日数の80%出勤していることが条件設定もされています。
⑤有給休暇付与日数は社歴や出勤日数で違う

画像引用元 厚生労働省
継続勤務期間 | 付与日数 (入社〜) |
---|---|
6ヶ月 | 10日 |
1年6ヶ月 | 11日 |
2年6ヶ月 | 12日 |
3年6ヶ月 | 14日 |
(3年6ヶ月以降は毎年2日プラスされる)
正社員の場合(週5日出勤)だと入社の年はまず10日付与されます。
そして翌年11日、翌々年12日と付与される日数が増えていくように定められています。
⑥有給休暇は取得義務制度がスタート
2019年度から始まったルールですが年間有給休暇10日ある人は半分の5日は消化しなさい!という制度です。
僕の職場でも年度スタートの4月にとりあえずスケジュール休暇として5日有給休暇申請をさせられます。(その後日程変更はあり)
使用者は、第一項から第三項までの規定による有給休暇(これらの規定により使用者が与えなければならない有給休暇の日数が十労働日以上である労働者に係るものに限る。以下この項及び次項において同じ。)の日数のうち五日については、基準日(継続勤務した期間を六箇月経過日から一年ごとに区分した各期間(最後に一年未満の期間を生じたときは、当該期間)の初日をいう。以下この項において同じ。)から一年以内の期間に、労働者ごとにその時季を定めることにより与えなければならない。
引用元 労働基準法
労働基準法で会社側にペナルティが発生するようになったんですね。
(1人あたり30万以下の罰金)
⑦有給休暇は使用期限が設定されている
有給休暇は毎年付与されますが溜め込んでも意味がありません。
なぜなら使用期限があるからです。付与されてから2年を過ぎると自動的に没収されます。
有給休暇買取りなどもなければただただ損するだけということ。「没収されても休まず働きたい」みたいな人なら構いませんが「休みたいけど仕事終わらないから5日有給使うだけで限界」みたいな職場環境なら転職も検討する必要がありますね。
⑧時期変更権という会社側の権利がある
使用者は、前各項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。
引用元 労働基準法
人事・労務などの経験者でなければ知らない人が多いです。
簡単に言うと労働者が有給休暇申請しても会社側が日程変更を指示する権利です。
有給休暇は労働者が好きなときに使えるという話をしましたが原則としてはこちらが優先されますが会社がどうしても回らない時などは適用される権利。
会社側のやむ負えない理由であればという条件付きで権利を与えてあります。
おすすめの有給休暇の使い方 【4選】
僕が有給休暇を取得するときによく使うやり方です。
①GW・年末年始などの連休につける
元々のカレンダー通りの休みに追加して有給休暇を取得します。
上司や同僚も休んでいるので気兼ねなく仕事にも支障なく休めるからですね。
②参加したいイベントがあるとき
異業種交流会や自己成長の為に充てたいときに有給休暇を使います。
多くの人が働いているときに休むことで公共交通機関は空いていますし場所も満席ではなくスムーズに事が運びます。
③転職活動で使う
転職活動する時に有給休暇使います。面接などはだいたい平日にしているので有給休暇を取得して面接を受ける感じです。
有給休暇は計画的に使ってある程度残しておくのがおすすめ。
④退職するときにまとめて使う
「来年ぐらいに転職したいなぁ」と考えた時にはあえて残しておいて退職日前にまとめて使います。
退職意思を伝えてから退職日まで毎日出勤するのは精神的にもなかなかしんどいです。
引越し準備や普段できないことをする為にも有給休暇まとめて使う必要性が高いと思います。
有給休暇は自分の為に効果的に使おう
有給休暇は自分の為にとるのが1番です。会社から無理矢理言われて取るものでもありません。
特に20代は有給休暇を取ってダラダラ休むだけでなく普段読まない本をゆっくり読んだり行ったことのない場所に足を運んだりするのがおすすめ。
僕は有給休暇使って本屋(店内でゆっくり本が読めたりコーヒー飲めたりする)に行きます。
他の人が働いている時に本を読むと「せっかくなら自己成長できるような本を読もう」という感情になります。
かなり集中して読めますしたまにボーとすることで新しいアイディアが浮かんだりするのでぜひあなたも試してみて下さい。

