退職代行を使って辞めると嫌がらせがあるんじゃないかと心配です。
今回は上記のような悩みを解決していきます。
今回の記事を担当するのは転職CAFEメンバーのチカです。

退職代行を使って辞めたいけど嫌がらせにあうんじゃないかと心配になりますね。
私は過去に退職代行を使って辞めた経験があります。「これはもしかして嫌がらせ⁉︎」と思うようなことを経験しました。
そこで今回は退職代行を使っても嫌がらせを受けないで済む方法をわたしの体験談をもとにご紹介していきます。
今回の記事を読んで嫌がらせを受けそうな内容を事前に知っておきましょう。
今回の記事の対処方法を実践することで嫌がらせの心配をすることなく退職代行を使うことができますよ。
退職代行を使ったときの嫌がらせ【具体例6選】
退職代行を使って辞める場合の嫌がらせは下記8点があります。わたしが経験した具体例です。
- 離職票がこない
- 源泉徴収票がこない
- 雇用保険被保険者証がこない
- 有給休暇の日数ごまかし
- 悪い噂を社内に流す
- 私有物が返却されない
離職票が送られてこない
離職票が退職者の手元にあることでハローワークに持参して失業保険の申請をすることができます。(失業保険支給には対象者の基準があります)
離職票は辞める会社側がハローワークに申請をして退職者へ提出する義務があります。
離職票発行の手続きをしないことは違法になりますが離職票をなかなか送ってこない会社もあるのも事実。
退職代行サービス担当者からの催促で解決できます。

源泉徴収票が送られてこない
源泉徴収票も退職したら必ず退職者に発行されるものです。
離職票は次の職場が決まっている場合はほとんど必要としないものですが源泉徴収票は次の会社が決まっていてもいなくても必ず必要なもの。
源泉徴収票も必ず辞めた会社が発行してくれるものなので万が一なかなか送られてこなかったら辞めた会社側に催促の問い合わせをすることになります。
退職代行サービス担当者からの催促で解決できます。
雇用保険被保険者証が送られてこない
上記も次の職場への提出を必要とする場合もありますので必ず手元に置いておきましょう。
辞めた会社の嫌がらせとしては上記「離職票・源泉徴収票」と同様に手続きを後回しにして退職者へ提出するのを遅らせることも考えられます。
退職代行サービス担当者からの催促で解決できます。
有給休暇の日数ごまかし
有給休暇を社員がPC上でいつでも確認できる会社は大丈夫です。
少なく伝えて欠勤日数を増やしてきたり、そもそも教えないことが想定されます。
退職代行サービスを使う場合には事前に有給休暇の残日数を書式やPCメールなどでもらいましょ。
後から証明しやすいように貰っておくことをおすすめします。

悪い噂を社内に流す
退職代行サービスを使って退職した場合は基本的に人事総務部の担当者が退職代行サービス担当者とやりとりをすることになります。
「〇〇さん怪しい業者と繋がってる危ない人だよ」
「〇〇さん実は会社のお金横領して辞めたから急に会社来なくなったみたい」
上記のような悪い噂を勝手に流されることはあります。
私有物が返却されてこない
退職者への嫌がらせの最低パターンです。職場に私有物を置いていることもあるでしょう。
陰湿な嫌がらせの典型ですが会社でもありますので退職を上司に伝える前から事前に対策をしておくことが重要です。
退職代行を使っていきなり辞めると同僚も嫌がらせをする暇もないですよ。
退職代行使わなかったときの嫌がらせ【具体例7選】
退職代行を使わずに辞める場合はあなたの職場での嫌がらせが予想されます。
- 引継ぎの後回し
- 引継ぎ書を頻繁に出し直し
- 同僚からの嫌味
- 嫌な仕事押し付ける
- 昼ごはん誘われない
- 身に覚えのない物の返却要求
- 通常修理不要レベルを修理代請求される
引継ぎの後回し
退職をするとなると1番ストレスなのが引継ぎ業務。
後任がいないとまず上司と引き継ぎます。上司も自分の仕事がありますし辞める部下の仕事の引継ぎ業務は後回しになりますよね。
当時の同僚がコソっとわたしに「早めに引き継ぎ終わらせておいた方がいい」と教えてくれたので早めに対処ができたのですが危なかったと今でも思います。

引継ぎ書を頻繁に出し直し
会社によっては会社として正式な引継ぎ書のテンプレートが用意されています。引継ぎ書が用意されおらず個人で作成するパターンが厄介です。
引継ぎ書はどれぐらいの質と量を求めるかの明確な基準がありません。
同僚からの嫌味
退職することが決まると同僚は冷たくなることは想定しておく必要があります。
「辞める奴は裏切り者」
「今までの恩を仇で返してきやがった」
あなたも最終出社日まで嫌味を言われることはあると思っておいた方が良いですね。
嫌な仕事押し付ける
退職する人に対して嫌な仕事を最後に押し付けてくるような最低な人間もいます。
退職日までの残りの出勤日が長ければ長いほど上記のような押し付けが増えてくることは覚悟しておきましょう。
昼ごはん誘われない
小さい話にはなりますがあなたが退職すると決めてからお昼ご飯に誘われないこともあるでしょう。
あなたが内勤職の場合だとお昼休憩の時間が決まっていますよね。
どうせ近いうちに辞める会社で一生合わない同僚と昼ごはん行く気にもならないという強い気持ちが大切です。
身に覚えのない物の返却要求される
テキトーな会社の場合には貸与したのかしてないのか会社側が整理できていないことがあります。
入社した年代ごとに貸与した物してない物などがあり嫌がらせで貸与していない物を「返却しろ」と言ってきます。
わたしも1度だけ過去の職場で貸与されていない物を返却しろと言われたことがあります。(その時はPCの予備バッテリーでした)
同期に確認したら同期も貰ってないということで最近入社した社員には貸与している物でした。
退職代行サービスに貰っていないことを伝えて対処してもらえばほぼ解決します。
通常修理不要のレベルを修理代請求
会社からの貸与物での修理代請求も想定できる嫌がらせです。
原則としては貸与した物を貸与した時とほぼ同じような状態で返却するというのは当然です。
個人で辞める場合は余計に揉めたくない気持ちになります。
反論すると案外会社側もゴネてこないことも多いので常識的な範囲での反論をしていきましょうね。
【対策】退職代行を使っても嫌がらせをされない方法
退職代行を使っても嫌がらせをされない為には方法があります。
- 職場に置いている私物は持ち帰る
- 退職が正式に受理されるまで自宅から離れる
- 引き継ぎ書や同僚への手紙を作成しておく
- 退職代行サービスは弁護士法人・労働組合運営を利用する
- 転職先は同じ業界・同じエリアを選ばない
職場に置いている私物は持ち帰る
退職代行を使う前には私物は事前に自宅に持ち帰りましょう。
嫌がらせを受ける可能性はかなり高くなります。
わたしは実際に退職代行を使う前に私物(コップ・カレンダー)を持ち帰り忘れていましたが予想通りその後返却されることはありませんでした。
恐らくそのままゴミ箱にいきました。
退職が正式に受理されるまでは自宅を離れる
退職代行を実行してもらった日から一旦自宅(社宅含む)を離れることがおすすめ。なぜなら、わたしが退職代行を使ったときに同僚が自宅を訪れてきたことがあるからです。
わたしは念の為自宅からしばらく離れていたので同僚と遭遇していませんがインターホンの録画内に残ってました。
嫌がらせ目的かどうかはわかりませんが上司からの指示で来たんだと思います。
もし遭遇していたらその場で悪口を言われた可能性もあります。
引き継ぎ書や同僚への手紙を作成しておく
嫌がらせを受けない方法としては王道の対策です。退職代行を使われて1番同僚が困るのが引き継ぎができないことです。
対面での引き継ぎができなくても引き継ぎ書があるだけでかなり違います。あまりにも内容の薄い引き継ぎ書ではダメですがある程度の内容が記載されているだけでOKです。
同僚への手紙もそのままゴミ箱にいく可能性はありますが最後の挨拶として手紙があるだけで人の感情は変わります。「嫌がらせをしてやろう」という気持ちが収まるのは間違いありません。
社会人としての最低限のマナーとしてわたしは同僚への手紙を作成して後日郵送しました。
気持ちの区切りをつけるのにはおすすめです。
退職代行は弁護士法人・労働組合運営を利用する
怪しい業者を利用すると依頼者からの委任状も持ってなくて本人に連絡しても繋がらないなど大変迷惑をかけてしまうことになります。
退職代行をする業者が弁護士法人であれば連絡をもらった会社側もやり取りもスムーズに進みますし弁護士に代行を依頼するぐらいマジ(本気)なんだなと伝わりますからね。
逆に嫌がらせなんてしたら弁護士から指導や注意が入る方が怖いですよね。
弁護士法人は料金が50,000円以上が相場になりますので20代のあなただと高すぎるということがありますがその時は労働組合運営の退職代行を選んでください。
弁護士法人の次に辞める会社側へのインパクトがあります。きちんとした対応をしてくれて労働組合運営という肩書きも良い影響を与えたと思います。
辞めた会社はどちらかといえばブラックに近い企業でした。
転職先は同じ業界・同じエリアは選ばない
嫌がらせを受けないためには転職先は辞めた会社の影響力のない業界がベストです。
同じ業界であれば少なからずあなたが辞めた情報がいずれ知れ渡ります。人の噂は早いですし真実も嘘もごちゃごちゃになって広まっていきます。
悪い噂を流されたりして嫌がらせにあう可能性は高まります。実際にわたしの知り合いが同じ業界に転職して悪い噂を流されて転職して1年〜2年程度でまた辞めたことがあります。
もし退職代行を使って嫌がらせを受けた場合の対処法
嫌がらせ対策をしていても強引に嫌がらせをされる可能性もあります。そうなった時のための対処法をCase(ケース)別にご紹介します。
- Case1 辞める会社側からの嫌がらせ
- Case2 上司・同僚からの直接的な嫌がらせ
- Case3 退職日以降の嫌がらせ
【Case1】辞める会社側からの嫌がらせ
退職日を迎える前の会社側からの嫌がらせを受けるケースです。必要書類(返却物リスト・書類発行希望リストなど)が手元に届かないことや返却した貸与物に対するクレームなどが予想されます。
退職日を迎える前の会社側からの嫌がらせには利用した退職代行担当者に相談します。
退職代行担当者があなたに代わって会社側へ意向を伝えてくれますし法律に則り対応してくれます。
【Case2】上司・同僚からの直接的な嫌がらせ
退職日を迎える前に会社としてではなく上司・同僚など個人が直接的に嫌がらせをしてくることが予想されます。
例えば自宅を頻繁に訪れてインターホンを押したりスマホに無言電話をしてきたりLINEで悪口を送ってきたりすること。
上記のような嫌がらせの場合は下記の順番で対処しましょう。
- STEP1対処①
退職代行担当者から会社側へ連絡を入れてもらう。(着信があった時間のわかるスクショや悪口LINEのスクショなど)
- STEP2対処②
退職代行担当者へ嫌がらせが収まらない場合は嫌がらせの証拠を持って警察へ連絡する意向であることを会社側へ連絡してもらう。
- STEP3対処③
嫌がらせに対して証拠も集めており警察に相談+弁護士に依頼して法的処置を辞さない旨を内容証明として会社側へ送る。
【Case3】退職日以降の嫌がらせ
会社側からの嫌がらせよりも上司や同僚などの個人からの嫌がらせが考えられます。
退職後の嫌がらせの場合は警察・弁護士に相談することになります。
警察に相談するケース | 実際に危害を加えられた場合(暴行・自宅や車などを損壊されたなど) |
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弁護士に相談するケース | 夜中にインターホン押す・LINEでの悪口が続く・自宅/車への落書きなど |
上記のように嫌がらせを受けた内容によって相談する相手が違ってきます。警察にすぐに電話して相談したくなりますが基本的に警察は刑事事件になるような事案でない限り積極的に動けないと認識しておきましょう。
対応時間 | 平日午前8:30~午後5:15分(各都道府県警察本部で異なります) |
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番号 | #9110 |
対応方法 | その場で専門の対応員が対応/担当部署を紹介 |
土日/祝日対応 | 当直が対応/音声案内/24時間対応都道府県もあり |
通話料 | 利用者負担 |
参考元: 政府広報オンライン
【まとめ】退職代行使って辞めるメリットは大きい
あなたはどう感じましたか?こんな嫌がらせ受けるなら退職代行使うのやめとこうって思いましたか?
そんなことありませんよね。
ぜひあなたの未来のためにも活用してくださいね。


