退職代行を利用してみたいけど仕組みもよくわからず怪しさがある。
退職代行の仕組みとメリット・利用方法を具体的に知りたい
今回は上記のような悩みを解決します。

わたしは退職代行利用経験者です。退職代行を使ったことがなく初めて使う場合ビジネスの仕組みはどうなってる?となりますよね。
答えはシンプルで依頼者の代わりに辞める会社側へ退職意向を伝えてくれたりその後の退職交渉や手続きをサポートしてくれます。
ブラック企業が増えているので退職希望者にとって強い味方です。
そこで今回退職代行経験者のわたしが退職代行の仕組み、利用の流れ、利用メリットなどをご紹介します。
退職代行の仕組みをわかりやすく解説

退職代行とは結論から言うと、退職したい人に代わって会社に退職を伝えてくれるサービスです。
退職代行サービス(たいしょくだいこうサービス)とは、労働者の退職の手続を代行するサービスである。
引用元 Wikipedia
退職することは労働者の権利として認められています。
しかし、日本では退職=悪という文化がいまだにあり「辞めます」と言いにくいですよね。
そこで退職代行業者があなたに代わって
- 退職したい意向を伝える
- 有給休暇取得について伝える
- 退職手続きのやり取り
少なくとも上記3点をやってくれます。
会社と交渉できることによって、有給休暇消化の申請、退職金の支払い請求、未払い給与や残業代の支払い請求、退職日の設定など行うことができる。しかしそれ以外の業者の場合は交渉は一切行わず、退職の連絡の仲介のみを行うものがほとんどである。
引用元 Wikipedia
ここで注意が必要なことが会社側と有給休暇、退職日、未払い賃金などの交渉は弁護士法人か労働組合運営のみです。
一般企業運営の退職代行は依頼者の退職意向を伝えるのみ。
退職代行サービスは面倒な退職を代行してくれる
実際に私がこれまで経験してきた会社の1社では
- 「お前に時間使っている暇はない」退職について話し合いの場すらもってくれない
- 「ふざけたこと言ってんじゃねぇ」とパワハラがあり退職が進まない
私が退職を一度伝えようと上司に有給を持って伝えたら上記のような感じになりました。
ありえない会社はこの世の中にはたくさんありますね。
退職代行を利用する人が特に20代で増えている理由がよくわかります。
退職代行サービスはジャンルが3つある
弁護士法人運営 | 弁護士が退職代行。会社側との交渉・訴訟にも対応 |
---|---|
労働組合運営 | 労働組合が退職代行。会社側と有給休暇・退職日・退職金交渉可能 |
一般企業 | 依頼者の要望を伝えるのみ可能。交渉はできない。 |
退職代行サービスは参入してくる企業が増加しており少なくとも20社以上はあると言われています。
その多くの退職代行サービスをジャンルで分けると上記の表のように3つに分けることができます。
あなたが辞める会社側へ求める内容や安心感などで選ぶことになります。料金もジャンルによって違いますし同じジャンル内でも差があります。
退職代行の利用の進め方【8ステップ】
ほとんどの退職代行業者は下記のような流れで進んでいきます。
あなたが何か難しいことをやらされたりだとか根掘り葉掘り嫌なことを聞かれることはありません。
それでは流れを簡単にご紹介。
- LINEで退職代行に連絡(メール、電話もあり)
- あなたの希望を伝える
- 退職代行料支払い(クレジットカード、振込み)
- 退職代行実行
- 退職代行から退職書類記入依頼、貸与物返却指示
- 辞める会社へ返却
- 無事に退職
- 離職票、雇用保険被保険者証など郵送されてくる
LINEで退職代行に連絡
少し前はメールや電話が多かったですが最近ではほぼLINEでの連絡です。
このことからも若い20代のためのサービスがメインになっているのがわかります。
退職代行に連絡しただけではお金は発生しませんので安心して下さい。
相談回数も特に決められていないので退職代行を利用しようと決めるまでに気になることは聞いておきましょう。
あなたの希望を伝える
退職代行への不安がなくなればあなたの退職に関する希望を伝えます。
例えば
- 退職代行を実行してもらいたい日時
- 自分には会社から連絡一切しないで欲しい
- 有給休暇は取得したい
- 親への連絡しないで欲しい
上記のような希望を伝えるといいでしょう。
後ほどご紹介しますが有給休暇などは会社によっては伝えるだけはできますが交渉はできないなどルールがあります。気をつけましょう。
退職代行支払い
あなたの希望を伝え終わり退職代行の内容が決まると料金支払いになります。
前払いの会社もあれば後払いの会社もあるのであなたの状況にあわせて選びましょう。
支払い方法はクレジットカードがおすすめ。私が退職代行を利用したときはクレジットカードを使いました。
退職代行料は安くはないので数万円します。せっかくならカードポイントもつきます。まとまったお金もすぐには準備できなかったのが理由です。
退職代行料は基本的に一括支払いです。(会社によって相談したら分割できたりするかもしれませんが)
クレジットカードをこの機会に作っておくのもいいですよ。


退職代行実行
設定した日時に退職代行業者からあなたの会社の人事部に連絡が入ります。
あなたがすることは一切ありません。
退職代行の連絡が完了したらあなたに退職代行代行業者から連絡があり終了です。
私が退職代行利用したときは午前中に伝えるように依頼して完了報告があったのが当日の夕方でした。
退職代行業者も会社に一方的に伝えて終了では当然ありません。
人事部の責任者が不在の場合は他の人に連絡を繋いでもらい退職OKの返事がきてあなたに最終報告があります。
退職NGになることはまずないので安心して連絡を待ちましょう。
退職代行から退職書類記入依頼、貸与物返却指示
退職代行完了報告の当日か数日後には辞める会社人事部より退職代行業者に記載必要な書類が届きます。
その退職書類があなたにメール添付か郵送されるので記入します。
- 退職届
- 返却物リスト
- 社内情報を漏らさない誓約書
- 離職票の発行の有無
だいたい上記のような書類を提出します。
辞める会社へ返却
貸与されている返却物一式と記入した退職関連書類を郵送します。
私は郵送代すら支払いたくなかったので基本着払いで問題なしです。
丁寧な会社であれば指定の段ボールと着払い票が準備されて届きますのでそれで対応しましょう。
無事に退職
あなたの希望した退職日がきた時点で無事に退職となります。
有給休暇残を取得できれば有給休暇消化と足りなければ欠勤で進みます。
自宅を知られている場合は上司や同僚が来る場合も考えられるので不安であれば実家に帰省か友人宅に行きましょう。
離職票、雇用保険被保険者証など郵送されてくる
退職日から数日~1ヶ月程度で離職票や雇用保険被保険者証などの書類が辞めた会社から届きます。
次に行く会社で提出必要なものもありますのできちんと保管しておきましょう。
あなたがすぐに働かない場合は離職票を持ってハローワークに行き失業保険の申請を忘れずに。
自己都合退職だと3ヶ月後から失業保険が貰えます。

退職代行を使うメリット 5選
退職代行のメリットを改めて整理しておきます。
- 会社をすぐに辞めれる
- 退職を伝える緊張と恐怖を回避
- 地獄の引継ぎなし
- 有給休暇を満喫できる
- 転職準備もしっかりできる
会社をすぐに辞めれる
退職代行を利用すると退職代行を実行した当日から出勤しなくてOKです。
逆に出勤しないために利用しているので気分が変わったからと出勤するのはダメですよ。
直接あなたが退職を伝えると伝えた当日で完結することはありません。
「今日は時間がないから今度また聞く」
「部長が許さないと言っているから諦めろ」
「今度会議の時に皆んなが納得したら考える」
上記のような意味不明な返答がきたことがあひます。
辞めると言ってすんなり辞めさせてくれる会社はないと思いましょう。

退職を伝える緊張と恐怖がない
上司に退職をワクワクしながら伝える人はあまりいません。
「絶対に怒られる」「スムーズに受け入れずにめんどくさいやり取りが続く」
だいたい上記のような感じになります。
それが1発で解決するのが退職代行です。
退職代行に連絡入れて実行してもらって終了。

地獄の引継ぎなし
退職を承認されてからも地獄が待ってます。
それが引継ぎ。
引継ぎ書作成も大変ですが後任を先輩に引継がないといけなくなったら大変です。
やりたくない仕事を引継ぐ先輩を想像したらわかりますよね?
引継ぎを後回しにされたり引継ぎ中にずっと嫌味言われます。
それが退職代行を利用することで対面引継ぎはありません。
引継ぎ書も作成義務もありませんので作業はなし。
私は一応、前もって少し引継ぎ書作成していたので引継ぎ書を会社に郵送しました。
引継ぎ書は作成しておいた方が無難です。

有給休暇を満喫できる
退職を伝えると必ず有給休暇取得問題が起きます。
上司は有給休暇取得はさせたくないのがほとんどです。
しかし、有給休暇取得は労働者の権利なので退職代行を利用すると代わりに伝えてくれます。
一般企業の退職代行を使うとただ伝えるだけなので確実に取得するなら労働組合運営、弁護士法人運営の退職代行利用しましょう。

転職準備がしっかりとできる
退職代行を利用する前に転職先が決まっていればいいですが決まっていない場合は有給休暇中に活動しましょう。
退職代行業者によっては提携している転職エージェントを紹介してくれます。
転職エージェントは自分で探しても無料で利用できるので下記に相談してもいいですよ。

退職代行を利用する前の3つの注意点
退職代行を申し込んだあとに失敗した、、、と後悔しないように注意点をご紹介します。
- 正式な退職代行業者か見極める
- 退職代行には要望は必ず伝える
- 労働組合運営、弁護士法人を選べば間違いなし
正式な退職代行業者を見極める
退職代行業者の見極めが重要です。
退職代行業者と名乗っているだけで実績もなく小遣い稼ぎ程度でやっている業者もあります。
- 運営元情報の明記
- オプション制
上記2点は最低でも確認しましょう。
正式な退職代行業者は運営元がホームページには明記されています。
個人でやっているような業者は利用しない方がいいでしょう。
またオプション制にしている退職代行業者もあります。
- 基本料金10,000円
- 退職日指定8000円
- 有給休暇取得15000円
- 退職後フォロー20000円
上記は一部例ですがこのようなオプション制にしている業者はやめておきましょう。
例えばわたしが使ったことがある退職代行SARABAは24,000円ポッキリで全て対応で安心ですね。

退職代行業者には要望は伝える
初めての退職の場合いきなり退職代行業者に連絡して退職代行業者から言われることだけで終わらせないようにしましょう。
- 有給休暇取得は残り全部取得
- 引継ぎ書は作成しない
- 親には会社から連絡しないで欲しい
上記のような感じで要望を明確に伝えましょう。退職代行に丸投げすると損してしまうこともありますよ。
私は有給休暇取得することが頭から抜け落ちて伝え忘れたことがあります。
(退職代行担当者も私に確認されたかどうか、、、)
そのため有給休暇取得について伝えられてませんでした。幸にして人事部から有給休暇が残り5日あるんで使うなら使うように連絡がきたようでした。
上記の私のようなケースはまずないでしょうが退職代行申し込みする前に要望をメモしておくようにしましょう。


労働組合運営、弁護士法人運営の退職代行を利用したら間違いなし
確実に退職したい場合、有給休暇取得や残業代請求したい場合は一般企業退職代行はやめておきましょう。
なぜなら、会社側と交渉ができないからです。
一般企業の退職代行はあはたの要望を伝えるだけしかできません。
例えば、会社側が有給休暇取得について拒否や一部しか認めないと言ってきた場合何もできません。
労働組合運営、弁護士法人運営であればそこで交渉してくれます。
もちろん、弁護士法人運営退職代行依頼すると退職代行料金も高くなるので目的に応じてにはなります。


退職代行の仕組みでよくある質問
Q1退職代行は違法ですか?
退職代行はここ数年で注目されてきたので「違法じゃないか」「あやしい」という声もあります。
しかし、私が実際に利用してみてまったくあやしくなかったです。
そもそも退職代行は違法ではありません。
退職することは法律で認められているのでその代行をしているだけだからです。
家事代行=退職代行と何も根本的にはかわりません。
もちろん退職代行業者もすごく増えてきているので利用するときはきちんと業者を選ばないと退職が失敗することも0ではありません。

Q2退職代行を利用して退職失敗はありますか?
結論から言うと、退職代行を利用して失敗することはまずありません。
なぜなら、法律上でいくと会社側よりも退職代行業者の方が正しいからです。
そもそも、会社側が社員の退職を拒否することはできません。
そのために「会社を辞めます」と言う意見が100%優先されるからですね。
退職代行がもし失敗するとして想定されることは
- 退職代行業者が悪質で料金だけ貰って退職代行を実行しない
- 退職代行業者のレベルが低すぎて会社側から反論されて引き下がる
上記2点ぐらいしか考えられません。
必ず退職代行を利用するときは業者選びが重要になってきます。
【まとめ】退職代行の仕組みから退職代行を使うのは大いにあり
退職代行サービスは違法でもなければ一部を除いて怪しい業者でもありません。
あなたの代わりに退職を代行してくれるきちんとしたビジネスです。いわゆる家事代行サービスと何ら変わりません。
本来お金を払ってすることではありませんが精神と肉体に大きな負担がかかるのであればお金を払って代行してもらうというだけの話です。
昔に比べて退職代行サービス企業も増えてきました。依頼者それぞれのニーズに合わせた退職代行を選ぶことができます。
料金を優先するのか?退職代行内容を優先するのか?安心感を優先するのか?あなたに合わせた退職代行をぜひ選んでくださいね。
退職代行使わずにバックレだけはNG。
下記の記事に紹介している退職代行は問題ないクリーンな退職代行ですのでぜひ参考にしてください。


